補助金申請支援 良い専門家の探し方
補助金申請支援をしている専門家は、数多くあります。私もその一人ですが、同業者の中には残念な(キツイ言い方をすると、補助金申請支援を、単なる新しいメシのタネぐらいにしか思っていない)専門家も存在します。そのような、ダメな専門家を見抜く方法を3つ紹介します。
1.打ち合わせ回数(ネット会議でも良い)を確認する
打合せは1回のみ、後はアンケート用紙に書き込んで回答するだけという専門家が存在します。スーパー専門家ならば、それでも全て理解できるのかも知れませんが、本当に補助金が欲しい事業者と、補助金申請に不可欠な事業計画を立てる懸け橋になっているのか疑問です。
既に、分析や実施策などはフォーマットができていて、それに会社名などを入力して終わり、という手抜き専門家がいます。事業者はみな環境が違いますし、適切な実施策も違うのが当たり前です。中には、営業窓口は専門家だが、事務員が作成をしている会社もあるようです。ここまでくると専門家ではなく、単なる代書ですね。
実際に、私が補助金申請支援した事業者で、前に別の専門家に支援してもらったが、不採択だったので、改めて支援して欲しいという方がいました。
不採択だった前の申請書を見たところ、「買い物にくるお客さんがどの程度いるのか」、「競争先は誰なのか」など普通ならば、誰でも考える具体的なことが一切記載ない、どの事業者にも流用できる申請書でした。これではまず採択されないだろうなと思いました。
その後毎週のように打ち合わせをしたのですが、その事業者の方は「こんなに打ち合わせするのですか?」と非常に驚いていました。結果は無事採択され、約900万円の補助金を得ました。
また、補助金事務局も目を光らせています。内容が同じような申請書は、ほぼ不採択になるようです。
手抜き専門家には、絶対にかかわるのを止めましょう。
2.採択率実績を確認する
よく、〇件採択されました。補助金総獲得△億円などとPRしている専門家を見ます。それ自体は悪いとは思いませんが、「下手の鉄砲、数打ちゃ当たる」のも事実です。
なので、補助金申請を手伝ってくれる専門家を探す場合は、採択件数や金額ではなく、応募したい補助金の採択率実績を確認しましょう。
専門家にとっては数十ある申請案件でも、あなたにとってはただ1回の応募です。採択率の低い専門家にわざわざ頼む必要はありません。
ただし、件数が極端に少ない専門家も考えものです。1件応募1件採択ならば採択率100%ですが、たまたま採択された可能性もあり、ちょっと不安ですね。
私は、2021年の実績として、2月の時点では、2件応募し2件採択と件数も少なかったので、周りの評価も大したことはありませんでした。5月の段階で、4件応募4件採択になると、他の専門家から相談がくるようになり、7月で、6件応募6件採択の採択率100%を維持している状態が続くと、急に問い合わせが増えるようになりました。
私は、一つの補助金申請支援にかなりの労力を割いているので、あまり多くの件数はこなせませんが、丁寧にひとつずつお手伝いをしているつもりです。
3.専門家としての補助金申請支援にかける想いを確認する
専門家として、なぜ補助金申請支援をしているか確認しましょう。ここで直ぐに答えられない専門家は、事業者の方のことを思って支援しているのか疑問です。ただの金儲けの機会としかとらえていない専門家では、熱意が違ってきます。熱意があるかどうかは、書類を見ていると結構わかるものです。
次回は、補助金申請に関する無料相談の紹介をします。