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ものづくり補助金採択の分析

ものづくり補助金採択の分析

補助金申請にあたって事業者として注意すべきことを、ご紹介する予定だったのですが、ものづくり補助金8次の採択結果が発表されましたので、今回はそちらについてコメントします。

全体で4,584件申請、2,753件採択、採択率60.1%(申請件数の少ないグローバル展開枠、ビジネスモデル構築型を除く)と今までと比べ採択率は高くなりました。どうも申請数が少ないと採択率は高くなるようです。補助金額の多い事業再構築補助金を申請し、ものづくり補助金の申請は避けているのでしょうか。また、ものづくり補助金は前から実施されているので、申請するネタが無くなってきているのかも知れません。

申請数が減って(ライバルが減って)採択率が上がると言うのは、見方を変えればチャンスが広がっていると、捉えられます。

ただし、申請件数が少なくなっているので、今までよりしっかり審査をされるのではないかと予想されます。特に近頃増えている「形式をつくり、その中に企業名などを書き込むだけ」のコピー型の申請は、これからどんどん不採択になるでしょう。元々オリジナリティの無い事業は不採択になる旨、公募要領にも書かれているのですがね。

(公募要領9次締切分1.1版 11ページから抜粋)

・他の中小企業・小規模事業者等から提出された事業と同一若しくは極めて類似した内容の事業
※他社の事業計画を流用したり、他社に流用されないようご注意ください。
※他の法人・事業者と同一又は酷似した内容の事業を故意又は重過失により申請した場合、
次回以降の公募への申請ができなくなりますので、十分ご注意下さい。

私は、今回は1社申請支援し、無事採択されました。2021年は事業再構築補助金7件支援し7件採択されました。採択率は100%を保っています。

今回、採択された事業者は7次の応募を希望されていたのですが、新規事業としての考え方を、しっかり作り直す必要があると判断し、8次へ延期しました。補助金は採択されたとしても、その後の新事業としての立ち上げに苦労すると、経営コンサルタントとして判断したためです。この辺りは、ただ補助金申請支援するだけの業者とは異なると自負しています。

ものづくり補助金9次の応募締切は、2月8日17時です。興味のある方は応募してみては如何でしょうか。なお、当方は9次の申請支援は既に終了しました。既に支援している事業者があること、一件ずつ手作りで支援しているので、多くの申請支援を同時に受けることができないためです。

次回は、補助金申請にあたって事業者として注意すべきことを、ご紹介するします。